『あけぼののヒバリ』
2007年 06月 05日
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存在は開かれている
いつだって
気づかないのは僕らのほうで
まるで悪い夢に囚われ続けている
頑是ない子どものように
背後から包み込むあの温かな腕のことも
ただ見つめるだけの冷ややかな眼のことも
何ひとつ知らずにいるだけなのだ
そう たとえば
君は知っているか
夜明け前のフクロウが自らの翼に酔い
明けの星を見失って途方にくれるとき
軽やかな羽ばたきとともに舞い上がり
いのちの喜びを歌うあけぼののヒバリは
内なる羅針盤の共鳴にのみ従って飛ぶことを
by misa_diary
| 2007-06-05 11:11
| poem
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