ひびのことのは。

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生の祝祭。
2007年 01月 21日 |
当初の予定より一週間会期の延びた友人の個展も、昨日恙無く終了を迎え・・・本日、昼食及び展覧会をひとつと、その後夕食までをご一緒させていただき、駅の改札にて手を振り振り去っていく後姿を名残惜しく見送ることとなった。

そう・・・今回の『祭り』はこれにて終了、名残り惜しい気持ちとて確かにあるハズ、なのだが。
どういう訳だか、ここ数週間己の内に居座り続けている非日常的感覚と得体の知れぬ高揚感は今もって消える気配が無く・・・違う、未だ何も終わってなぞいないのだ、と声高に主張している気がしてならない。


・・・いや、それも確かにそうなのだ。

独自の生命の道を往く者にとっては、或るひとつの終わりは常に新たな始まりでもある。リルケ言うところのロダンがそうであったように、彼らは常に自らを初心者と感じる学ぶ者、慎ましい者としてその道を歩む。最後の一片を嵌めることで完成した筈のパズルが、実はまた新たな、しかもより大きなパズルの最初の一片である事に気づくならば、己の携わる『仕事』の計り知れぬ巨大さに、また生涯付きまとうであろう孤独の影の昏さに慄きつつも、倦まず弛まず歩き続けるほかに生きる術は無いのだと、同時に気づかざるを得ないのだから。

終わりと始まりとが連鎖する生命の道は螺旋を描き、一段上昇する毎に新たなる風景、新たなる世界を創出していく。創出された世界はまた次なる創出へと開かれながらも、確固たる礎となってその者を支える。
彼ら『生の芸術家』にとっては、恐らくこれこそが唯一の現実であり、世界の、己自身の、つまるところ真実の『人間』の在り方であるのだろう。


・・・まあ、凡なる自分にとってはまるで夢のような『現実』ではあるのだが。
それでも、この『眼』で間違いなく見たものを・・・身の内の奥処に燻り続ける原初の火を、保身の余りに無視する事だけはするまいと固く決心しているのだ。
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by misa_diary | 2007-01-21 23:03 | diary |
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