沈黙への道標。
2006年 06月 26日
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今日は、朝から雨。
ここのところ、夏日のような晴れ間や曇っていても降らない日が続いていたので、今が梅雨だということをすっかりと忘れていた。窓の外から聞こえてくる雨の日特有の音・・・アスファルトの上に出来た水溜りを蹴立てつつ通り過ぎる車の音で、ハタと思い出したような格好である。
そう言えば。雨が嫌いでない理由のひとつには、この『音』があった。
ひたひたと静けさをいや増すような雨音も、ぱらぱら、ぽろん、と、まるでピアノの調べを思わせるような雨垂れも。
聞くともなしに聞いていると、何故かすうっと心が落ち着いていく。細かく波立っていた感情と言う名の水面が、雨音のリズムに合わせて緩やかに凪いでいき、やがてぴたりと止まる瞬間・・・そう、ほんの一瞬ではあるが。
刻々流転して止まぬ思考の軛から開放されたかのような、何とも言い表しようのない爽快感を味わうことすらあるのだ。
この内面の静寂がいつまでも続けば、どんなにかいいだろうと思うのに。
哀しき人間のサガというものは、すぐに元の粗雑な思考回路へ逆戻りせざるを得ないのだな・・・などとひとりごちつつ、次には窓を開けて、思う存分雨の匂いを楽しんだりもするのだった。
ここのところ、夏日のような晴れ間や曇っていても降らない日が続いていたので、今が梅雨だということをすっかりと忘れていた。窓の外から聞こえてくる雨の日特有の音・・・アスファルトの上に出来た水溜りを蹴立てつつ通り過ぎる車の音で、ハタと思い出したような格好である。
そう言えば。雨が嫌いでない理由のひとつには、この『音』があった。
ひたひたと静けさをいや増すような雨音も、ぱらぱら、ぽろん、と、まるでピアノの調べを思わせるような雨垂れも。
聞くともなしに聞いていると、何故かすうっと心が落ち着いていく。細かく波立っていた感情と言う名の水面が、雨音のリズムに合わせて緩やかに凪いでいき、やがてぴたりと止まる瞬間・・・そう、ほんの一瞬ではあるが。
刻々流転して止まぬ思考の軛から開放されたかのような、何とも言い表しようのない爽快感を味わうことすらあるのだ。
この内面の静寂がいつまでも続けば、どんなにかいいだろうと思うのに。
哀しき人間のサガというものは、すぐに元の粗雑な思考回路へ逆戻りせざるを得ないのだな・・・などとひとりごちつつ、次には窓を開けて、思う存分雨の匂いを楽しんだりもするのだった。
by misa_diary
| 2006-06-26 11:19
| diary
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